インビザラインの素材の特徴について
一般的なワイヤー矯正で用いられるブラケットやワイヤーは金属製であり、取り扱いに注意する点はそれほど多くはありません。一方、マウスピース型矯正のインビザラインは、ポリウレタンと呼ばれる樹脂で作られていることから、取り扱いには十分注意が必要です。今回はそんなインビザラインのアライナーに使われている素材の特徴についてわかりやすく解説します。
▼熱や化学的刺激で変性します
ポリウレタンは樹脂の一種であり、高熱に晒されると素材が変形します。マウスピース型矯正装置は、歯を移動させるために設計されているものなので、ちょっとした変形でも治療の大きな妨げとなってしまう点にご注意ください。ですから、マウスピースを洗浄する際に熱湯を使うのは絶対に避けてください。使用が推奨されている洗浄剤以外は使わないようにしましょう。化学的な刺激によってもマウスピースの変性や劣化が起こり得ます。
▼強い衝撃が加わると割れたり曲がったりします
ポリウレタン樹脂は、見るからに頑丈そうではありませんよね。例えば、取り外したマウスピースの上に何かものを落としたりすると割れたり、曲がったりすることがあります。マウスピースを装着した状態で強く噛みしめても破損する恐れがありますのでご注意ください。
▼まとめ
このように、インビザラインはポリウレタン製なので、その特徴を理解した上で適切に取り扱いましょう。それでもやはり破損してしまうこともあるかと思いますが、その際は保存しているデータを元に、マウスピースを複製できます。
2021年12月24日 (金)
カテゴリー : 小児矯正 , 成人矯正